登録有形文化財藤岡家住宅~修復と活用の記録

<民間による古民家の再生と文化的活用>

 五條市の農村で20年以上空き家の旧家。関東在住の当主、藤岡宇太郎氏が費用を出して、約3年間で修復し、管理・運用を五條市民によるNPO法人うちのの館(やかた)に託した。
 築100~200年の建物の傷みは激しく工事は困難を極めたが、地元の大工、左官、瓦職人、表具師らの伝統技術で見事に再生させた。
 2008年11月から一般公開され、句会、茶会、音楽会などにも利用されている。
 3県の官選知事を務めた2代前の当主藤岡長和は俳号を「玉骨」という俳人であり、民俗学の南方熊楠、歌人の与謝野晶子、寛(鉄幹)夫妻、石川啄木、俳人の高濱虚子や阿波野青畝との親交があり、収蔵品を中心とした企画展は近代日本の文化史を思い起こさせる。
 編集者は神野武美、川村優理(うちのの館館長)、西久保智美(コミュニティーライター)。

A5サイズ、カラーカバー 240頁

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