谷三山~師の師たる人 

大和の八木に 谷三山という学者がいる。
この人から聞いたことは、
思い出すたびに、 新しい発見がある。(吉田松陰)
三山は松陰に由って、関西志士の間に紹介せられ、 関西域は長藩に游ぶ者高取藩と言はずして三山の郷里を以て名乗りしことを伝ふるものすらあり。(『通俗教育逸話文庫志士の巻』)
幕末の三山は、吉田松陰や頼山陽、松浦武四郎をはじめとする、当時の一流の学者たちにも一目おかれた人物だった。 明らかに、谷三山は、奈良の有名な神社仏閣・文物・芸能と同様に、奈良の多様な「歴史の表情」の一つと言ってよい。 本書が、これまで必ずしも明確な像が描かれてこなかった近世の奈良、とりわけ幕末期を中心とした時代の豊饒な文化・思想空間を感じ取っていただく機会となれば、これに優る喜びはありません。
(編集責任者 中島敬介)

ISBN978-4-87806-822-5
C0021
B6判 386頁、巻頭カラー、並製本カラーカバー
定価[本体価格2000円+税]

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