子どもと家庭のための 奈良の民話(3)

 奈良には、多くの神社・仏閣がありますが、それには案外知られていない物語が秘められています。剣豪の里、柳生では「石舟斎と一刀石」、また山深い吉野では「伯母峰の一本足の鬼」や「弁慶の隠れ塔」の伝説が語られています。このように、歴史のある奈良には鬼や龍の話から、仏教説話、悲恋物語、親子愛の物語と実に多くのお話があります。
 しかし、このような奈良の人々が語り伝えてきた故郷(ふるさと)の民話が途絶えつつあります。昔はおじいさんやおばあさんがお話を孫たちに伝えてきたのですが、三世代同居の家族が少なくなり、核家族が増えてきて、地方の貴重なお話が聞かれなくなったのです。
 本書は、民話調査に基づく伝承テキストを子どもたちに親しみやすい語り口で再話されたものです。ぜひ声に出してお子さまの前で読んであげてください。また、覚えて、お子さんの前で語ってください。家庭で、保育園で、幼稚園で、子ども園で、学校で、図書館で、家庭文庫で、お話会で、歴史ある奈良の民話を語りついでください。

A5サイズ、カラーカバー 92頁

京阪奈情報出版

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