奈良山里の生活図誌 永井清繁 画・解説、高田照世編

明治末期から昭和30年代の奈良福住の暮らしを伝える図誌。

帝塚山大学の高田照世教授(民俗学)の授業を受けていた女子学生が「うちの家に、ひいおじいちゃんの描いた絵がたくさん残っている」と話したことがきっかけで、教授と学生が約5年かけ、実施したヒアリングをもとにまとめられた図誌解説。
奈良県東部高原の山里、天理市福住町の永井清繁氏(明治38年~平成11年)により描かれた生活図と解説文から成る。永井氏は昭和50年代、社会が急速に変化していく中で、ひと昔前のふるさとの生活を子どもや孫たちに伝えたいとの思いから、昔を回想しながら絵筆を執られた。生活図編には明治末期から昭和30年代までの農作業、茶製造、山仕事、炭焼き、人生儀礼、年中行事、職人などの画120余点が収められ、解説編には永井氏が残された画の解説原稿を収録。色鮮やかに描かれた画と詳細に説明された解説文は後世に伝えるべき貴重な絵画民俗資料。今ではみられない奈良山里のくらしの風景が満載。

A4ヨコ260頁、並製本、カラー(図)・モノクロ(解説)、カラーカバー
定価[本体価格4,400円+税]

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京阪奈情報出版

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